取材特集 さとえ学園小学校  
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さとえ学園小学校

 

さとえ学園小学校が考えるICT教育の本質とねらい

子供たちの主体的・協働的な学びを促し、学力の向上に役立つことが期待されるICT教育。タブレットや電子黒板など教育現場における情報機器の導入に関心が高まるなか、体験型教育を特色とするさとえ学園小学校においてもICTの活用による教育が進められています。平成28年度より導入の検討がはじまり、今年度より全学年にひとり1台のiPadが導入される予定です。今回の取材では、放課後の「複合型教育」で行われているプログラミングのクラスに参加して、さとえ学園小学校が考えるICT教育の本質とねらいについてお話を伺いました。

校長 下平孝富先生のお話

校長 下平 孝富 先生

 

「複合型教育」のプログラミングを見学しました

左:鈴木先生 右:山中先生

 お話をお伺いした先生
 ICT・AL教育担当 主任 山中昭岳 先生
 図工科 教諭 鈴木俊喜 先生

さとえ学園小学校 校長 下平孝富先生のお話

体験型教育と学習を結びつける思考のツールとしてのICT

下平校長:
全国のさまざまな学校でICTの導入がはじまり、本校としても特色ある体験型教育と学習とを結びつける思考のツールとして活用できないかと平成28年度から導入の研究がはじまりました。

目的は大きく2つあって、ひとつは中学入試を見据えた目先の学力を養成するため。もうひとつは思考力や判断力を養成したり、物事を調べて情報を活用する力を身に付けたり、大学教育でも言われているような未知の問題に直面したときの解決する力を養うといった将来的な思いもあります。

平成30年度よりAppleのiPadを1年生から6年生まで全学年にひとり1台を導入する予定です。

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教職員全員で取り組んだICT化に向けた研究と検証

下平校長:
ICTの導入にあたり本校でまず取り組んだのは私も含めた教職員のICT化でした。教職員40名には全員iPadを支給し、導
入に先駆けてさまざまな研究をしてもらいました。

まずは私たち自身がこれに慣れようというところからはじまって、職員間のやりとりはハングアウトでやるようになりましたし、Evernoteを利用することで一気にICT化が進みました。職員会議もペーパーレスになりましたし、全校朝礼もKeynoteをスクリーンに映し出し、iPadを使いながら行っています。実際に使ってみると情報共有もしやすいし、やはり便利ですね。

研究を目的に教員はすでに授業のさまざまな場面でiPadを使っていますが、全員で取り組んで来た検証実験で「効果がある」ということが明らかになったからこそ、1年生から6年生まで全学年においてひとり1台を導入することになりました。

もちろん子供たちがどう扱うか、特にモラル面の教育をどうするかは不安なところがありますが、それを覚悟したうえでの導入です。

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ICT化に向けたプロジェクトを推し進めたエキスパートの存在

下平校長:

ICT化を担当した山中先生

ICT化に向けた取り組みはすべて山中先生をリーダーとするICT教育部のメンバーにお任せしていて、プロジェクト全体の企画から機器の選定、仕組みを構築するところまで、ICTに関する専門的な知識とスキルを兼ね備えた彼のおかげで推し進めることができました。

放課後の複合型教育で行われているプログラミングの講座もICT教育メンバーが担当しているのですが、全員ひとり1台の実現へと向けた取り組みのひとつです。

子供たちが実際にICT機器を使っているのを見ると、とにかく使い方を覚えるのが早いですね。iPadは直感的で表現性が高く、自在に扱えるのも良いと彼は考えたんでしょうね。

日進月歩で進化するデバイスをリースにしたのも、wifi環境に頼らないセルラーモデルで、無料で使え、なおかつ社会において汎用性の高いGoogleのEvernoteのシステムを選んだのも、保護者の負担感を少なくする学校の経営努力のひとつですね。

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ICTの導入が可能にする“宿題は出さない”学びのかたち

下平校長:

ICTの導入によって私たちが目指すのは“宿題は出さない”という学びのかたちです。学校が宿題を出すから勉強するのではなくて、子供たちひとり一人が主体的にそれぞれの関心やレベルに応じた課題に取り組むという流れにしたいんです。

当然のことながらICTには勉強の意欲を促すような効果がありますし、AI 技術を活用したチェックできるシステムもあります。たとえば漢字練習や計算ドリルのような繰り返しやる基礎的な学習はずいぶん改善されると思います。

子どもたちにとっては宿題で漢字を書いて、翌朝提出して、先生からチェックを受けて返却されるまで1日のタイムラグがあるんです。でもスタディサプリやキュビナといった学習支援アプリを使うことで、リアルタイムで自分の間違いに気づけるようになるので、無駄な宿題がいらなくなるんです。

子どもたちにとっての時短になるし、手作業で採点していた教員にとっても時短になる。その分教員はどういう授業を展開したら良いかを研究できる時間が増えますし、その結果良い授業が出来るようになると子供たちは授業が楽しいからもっと勉強するという良い循環が生まれるのを期待しているんです。

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体験型教育×ICTで日本や世界で役立つ本当のリーダーを育てたい

下平校長:

本学園には日本や世界で役立つ本当のリーダーを育てたいという共通の目標があって、本当のリーダーの条件には2つ、そのひとつは気迫をもって21世紀を生き抜く能力と姿勢があること、もうひとつは培った能力を人のためにどう役立てていくのかを考えられるような資質を併せ持っていることだと思っています。

そこで大切なのはやはり主体的というキーワードなんですけど、自ら進んでやるとか、問題点を発見してそれを突破していくとか、そういうマインドとか姿勢を培っていかないとおそらくこれから先の時代では役に立てないんだと思います。

ICTはそういった能力を培うためのひとつのきっかけに過ぎないとは思いますが、設立以来取り組んで来た体験型教育にICTをからめることでより高い能力と学力を身に付けさせられるチャンスがあると考えています。

全学年で導入している学校はおそらくまだ無いので、今年度中に全学年ひとり1台を実現させます。

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「複合型教育」のプログラミングを見学しました

「複合型教育」で取り組むプログラミングの実際

鈴木先生:

鈴木先生

放課後の「複合型教育」で取り組んでいるプログラミングは、1・2・3年の低学年と4・5・6の高学年で日にちを分けていて、今日行われている高学年向けのクラスも受講者が多い人気のクラスです。

今はプログラミングゼミ、通称プロゼミというアプリを使っていて、すでに何度かやっているので、子どもたちは自分の力だけである程度プログラムを組めるようになっています。

最終的にはグループで作品を作って、日本中の子供たちが作品を公開するサイトにアップするので、今は作品を作るための技をひたすら身につけているというところです。

これまでプログラミングの入門的なアプリとして広く使われているスクラッチジュニアやAppleのスイフトプレイグラウンドも使ってみたんですが、子供たちの様子を見ているとプログラミングの言語そのものが難しかったり、画面がわかりづらくてとっつきにくいというのもあって、目で見て手で触って使いやすいプロゼミを採用しました。

 

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低学年に向けたねらい「コンピューターと仲良くなろう」

山中先生

「複合型教育」と通常の正課の授業とではそれぞれ目的が違っていて、「複合型教育」ではアプリやゲームを作れるような専門的なところを目指しているんですが、正課の授業では文部科学省でも言われているプログラミング的思考を身につけるということと、これから急速に普及するAI技術との上手な付き合い方を学ぶための基礎として「コンピューターと仲良くなろう」ということを目的にしています。

プログラミング的思考を身につけるためにどのアプリを使うのか、体験はどうするのか、学習の系統化はどうすれば良いかなどおそらく今はどこの学校でも模索段階なので、私たちも研究を続けてなるべく早くその手だてを見つけ、カリキュラム化できたらと思っています。

たとえば低学年向けにはビスケットというアプリがありまして、どちらかというとビジュアル的な要素のプログラミングです。子供たちには2つの絵を描いて組み合わせることで動くんだよということだけ伝えておくと、試行錯誤しながらもひとつの動きを作ることができます。

ここでの単元は「コンピューターと仲良くなろう」というもので、コンピューターと仲良くなるイコールお話しする、命令するというかたちで低学年には教えています。

コンピューターは何でもできるんじゃなくて、私たちが命令することによって正しく動くものであるということを理解してもらって、人間でできることとコンピューターが得意なことの違いを低学年のうちから体感的に知ってもらおうとするものです。

低学年でコンピューターに慣れ親しみ、中学年で知る、高学年で実践する、あるいは何かを作るというひとつの流れを作ろうとしています。

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教科の中で生かさなければICT教育は失敗に終わる

山中先生:

ICTの現状はまだ目新しいので、触ってみる、遊んでみる、ロボットを動かしてみるといったシーンだけが取り上げられていますが、ただ遊んで終わりではなくて、プログラミングによってどんなチカラが身に付いているのかを順序立てて見える化してあげて、教科の中で生かさなければICT教育は失敗に終わると思います。

ただしその検証はまだできていないので、今は検証して数値化することをミッションに取り組んでいます。誰もやっていない取り組みがこのさとえ学園小学校で行われているのは非常に面白いしやりがいのあることですね。

平成28年度に本校に着任してICT化に向けた取り組みをはじめたのですが、本校には幸いにも優れたメンバーがいて、ALTもアメリカ出身なんですけど、いろいろな情報を探して来てくれるんです。

それとこの職場のすごいところは、昨年の7月に教職員全員にiPadを導入したんですが9月にはペーパーレスになっていました。先生方の連絡などもハングアウトで取り合っていますし、自分のやった授業内容や資料もすべてクラウド上にあるのでどこでも仕事ができるし、ワークスタイルの変革を考えるまでになっています。

あとは誰が何をやっているか共有できたことで、先生たちのつながりも良くなりましたし、みんなで教え合いながら習得を早めていったという経緯もあります。

実は、当初の目標がいかに安くICT化を実現できるかといった公立のモデルになろうというところからスタートしているので、教職員間の取り組みもモデルケースとしてお見せしていきたいなと思います。

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現場の意見が日本の教育を変える手がかりに

山中先生:

iPadの導入に際して保護者の方にまずお伝えしたことは、私たちの目的は学力の向上で、中学受験に対応できる学力をつけますとお伝えしました。

スタディサプリやキュビナといったシステムがあれば、漢字練習や計算ドリルといった基礎的な勉強は自宅でできるようになって、タイムラグがあった学習の課題もリアルタイムでその間違いに気づけるようになります。

では学校は何をする場かと言うと協働的に学ぶ場所で、そのためには適切な課題が必要になるので教員は授業の研究をしてその課題設定をしっかりやりましょうという目標ができます。

たとえば私のいる国語科ではスタディサプリでまずは自分で問題をやってきてもらって、それを解いたうえでさらにそれよりも難しい問題をみんなでやろうと考えています。

そしてゆくゆくは学校から出す宿題を無くしていけたらということもICTの導入によって可能になると思っています。

宿題を無くすというのはかなりハードルの高いことではあるんですが、現場の教員から出てきた意見でもあり、宿題が子供たちの学び嫌いを生んでいるんじゃないかと。

できれば私たちからそういう日本の教育を変えたいという思いがあって、まだ誰もやっていない未知のことに挑戦しているからこそ、私たちの取り組みが役に立つんじゃないかなという期待感です。

校長先生が重視する数値化にも取り組みこれまでいろいろとデータをとりながらやってきたので、学力がこれだけ上がりましたという事実も伝えられるように今後もアンケートやさまざまな手法を考えてプロジェクトを進めていきます。

子供たちも私たちも全学年ひとり1台を今心待ちにしているところです。

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取材協力
さとえ学園小学校
〒331-0802
埼玉県さいたま市北区本郷町1813 地図
TEL  048-662-4651FAX  048-662-4762
URL  http://www.satoe.ed.jp/

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