菅生学園初等学校
小中高12年間一貫教育と「医学・難関大コース」がもたらす高い学習意欲
小中高12年間の一貫教育と中等部に新設された「医学・難関大コース」(6年一貫)により、いっそう充実した学習環境を整えた菅生学園。世界標準を意識した英語教育やいち早く取り入れたICTの教育環境もさることながら、仲間とともに学び合い成長できる環境がそこにはあります。今回は村田教頭先生と教務主任の渡邊先生を訪ね、菅生学園が実践する教育の特色について語っていただきました。
菅生学園初等学校 教頭 村田隆一先生のお話
• 世界標準を意識した「英語教育」。今年度から海外への語学研修も再開。
• 子どもたちの学ぶ意欲を刺激する「医学・難関大コース」
• たてわり班活動を通して身につける責任感やリーダーシップ
菅生学園初等学校 教諭 渡邊岳紀先生のお話
• 12年間一貫教育と「医学・難関大コース」への高い関心
• おたがいを意識するなかで芽生える菅生っ子としての仲間意識
2024年度の入試に向けてのお話し
• 同じく12年間一貫教育に取り組む立川国際との併願について
• 村田先生の考えるこれからの子どもたちに必要な4つの力
菅生学園初等学校 教頭 村田隆一先生のお話
• 世界標準を意識した「英語教育」。今年度から海外への語学研修も再開。
• 子どもたちの学ぶ意欲を刺激する「医学・難関大コース」
• たてわり班活動を通して身につける責任感やリーダーシップ
菅生学園初等学校 教諭 渡邊岳紀先生のお話
• 12年間一貫教育と「医学・難関大コース」への高い関心
• おたがいを意識するなかで芽生える菅生っ子としての仲間意識
2024年度の入試に向けてのお話し
• 同じく12年間一貫教育に取り組む立川国際との併願について
• 村田先生の考えるこれからの子どもたちに必要な4つの力
教頭 村田隆一先生
教諭 渡邊岳紀先生
菅生学園初等学校 教頭 村田隆一先生のお話
村田先生:
2007年に初等学校が開校し小中高12年間の一貫教育も今年で16年目を迎えました。2021年には中等部に6年一貫の「医学・難関大コース」も新設され、よりいっそう充実した教育環境を整えることができました。
昨年、全国初となる公立の小中高一貫教育校が多摩地区で開校したのはご存知かと思いますが、本校が取り組んできたこの教育システムにますます関心が高まっているのを感じます。
以前の取材でもお話させていただきましたが、本校では次世代を生き抜く人材を育成するために「体験型教育」(https://www.ojuken.jp/interview/sugaogakuen-2018/)や「英語教育」(https://www.ojuken.jp/interview/sugaogakuen-2020/)、「プログラミング教育」(https://www.ojuken.jp/interview/sugaogakuen-2021/)に力を入れて取り組んでいます。
2007年に初等学校が開校し小中高12年間の一貫教育も今年で16年目を迎えました。2021年には中等部に6年一貫の「医学・難関大コース」も新設され、よりいっそう充実した教育環境を整えることができました。
昨年、全国初となる公立の小中高一貫教育校が多摩地区で開校したのはご存知かと思いますが、本校が取り組んできたこの教育システムにますます関心が高まっているのを感じます。
以前の取材でもお話させていただきましたが、本校では次世代を生き抜く人材を育成するために「体験型教育」(https://www.ojuken.jp/interview/sugaogakuen-2018/)や「英語教育」(https://www.ojuken.jp/interview/sugaogakuen-2020/)、「プログラミング教育」(https://www.ojuken.jp/interview/sugaogakuen-2021/)に力を入れて取り組んでいます。
世界標準を意識した「英語教育」。今年度から海外への語学研修も再開。
英語に関しては小学校1年生から週3時間、レプトンを入れると週7時間分の学習時間を設けています。もちろん授業はオールイングリッシュで行い、まずは英語を聞く力を養います。就学前に英語に触れてこなかったお子さんも最初のの1~2ヶ月間は戸惑うこともありますが、早い段階で耳が慣れてきます。スクールバスでも英語が流れていますし、2年生以上は朝の会も連絡事項もすべて英語です。校内放送も英語ですし、至る所で英語が流れていて自然と英語が耳に入るような環境づくりをしています。
また体験を通して学ぶ機会も多くありまして、4年生になると福島県にあるブリティッシュ・ヒルズに行って英語のプログラムを体験します。また開校以来続いている横田基地内のメンデル小学校との交流やTGG(東京グローバルゲートウェイ)のプログラムにも参加しています。これまでは5、6年生だけを対象にしていたのですが、今年の2月に立川のグリーンスプリングス内にもTGGができたことによって低学年も連れていけるようになりました。3、4年生は立川のTGGへ、5、6年生は青海のTGGに行っています。
さらに高学年になると海外への語学研修もあります。コロナ前はオーストラリアで1週間のホームステイをしていました。今年度は希望者を募って韓国のパジュ英語村に行く予定です。パジュ村の良いところは英語を母国語としない子どもたちがいろんな国から学びに来るので、異文化交流にも期待しています。
他にもDMM英会話やレプトンなど子どもたちの学習意欲を高める環境も整っています。中等部へ内部進学するお子さんはみんな英検3級をとっていますし、中には小学校卒業段階で準1級をとる子もいます。
中等部に上がると日本の英検からケンブリッジ英検へとカリキュラムが移行していくのも本校の特徴です。ケンブリッジ英検の採点官をやっていた先生を専任の教員として迎えることができたため、まさに世界標準の「英語教育」を実践できていると思います。
また体験を通して学ぶ機会も多くありまして、4年生になると福島県にあるブリティッシュ・ヒルズに行って英語のプログラムを体験します。また開校以来続いている横田基地内のメンデル小学校との交流やTGG(東京グローバルゲートウェイ)のプログラムにも参加しています。これまでは5、6年生だけを対象にしていたのですが、今年の2月に立川のグリーンスプリングス内にもTGGができたことによって低学年も連れていけるようになりました。3、4年生は立川のTGGへ、5、6年生は青海のTGGに行っています。
さらに高学年になると海外への語学研修もあります。コロナ前はオーストラリアで1週間のホームステイをしていました。今年度は希望者を募って韓国のパジュ英語村に行く予定です。パジュ村の良いところは英語を母国語としない子どもたちがいろんな国から学びに来るので、異文化交流にも期待しています。
他にもDMM英会話やレプトンなど子どもたちの学習意欲を高める環境も整っています。中等部へ内部進学するお子さんはみんな英検3級をとっていますし、中には小学校卒業段階で準1級をとる子もいます。
中等部に上がると日本の英検からケンブリッジ英検へとカリキュラムが移行していくのも本校の特徴です。ケンブリッジ英検の採点官をやっていた先生を専任の教員として迎えることができたため、まさに世界標準の「英語教育」を実践できていると思います。
子どもたちの学ぶ意欲を刺激する「医学・難関大コース」
2021年に「医学・難関大コース」が新設され、中等部は1年生から3年生まで全学年で1クラスずつ揃いました。いよいよ来年は「医学・難関大コース」の子どもたちが高校へと進学します。「医学・難関大コース」という名称になったことで、子どもたちの意識もそこに向いていますし、かなり真剣に取り組んでいるのを感じます。
中等部から6年間の一貫教育で実践する「医学・難関大コース」には、大きく6つのプログラムがありまして、そのひとつに放課後の学習をサポートする「Sugao20」があります。毎日19時30分まで学校で勉強できる環境があり、各クラスの担任とチューターと呼ばれる教員が一人ひとりの学習の進捗を確認しています。一人ひとりのロードマップを作ってその子の学習課題を補強し、テスト対策や英検対策も含めて、一人ひとりに合った個別の指導をしています。またAI教材も導入していまして、今年度から「スタディサプリ」を取り入れることにしました。
変化として感じることは、自主的な学習をできるようになったことですね。自分で自分のことを管理できる。また同じような目標を持った仲間が身近にいますので、励まし合いながらやっているかなと思います。学習に対する意識の高い子が多いのは確かです。
またプログラムのひとつにSTEAM教育もありますが、一流の研究者による講座を直接受けられる「e-kagaku」を1年生から行なっています。京都大学でも教えられていた北原達正先生による講座で内容としてはプログラミングですが、コンピューターを使う力とデータを分析する力この2つをしっかり身につけようとかなりハイレベルなことをやっているなという気がします。
中等部から6年間の一貫教育で実践する「医学・難関大コース」には、大きく6つのプログラムがありまして、そのひとつに放課後の学習をサポートする「Sugao20」があります。毎日19時30分まで学校で勉強できる環境があり、各クラスの担任とチューターと呼ばれる教員が一人ひとりの学習の進捗を確認しています。一人ひとりのロードマップを作ってその子の学習課題を補強し、テスト対策や英検対策も含めて、一人ひとりに合った個別の指導をしています。またAI教材も導入していまして、今年度から「スタディサプリ」を取り入れることにしました。
変化として感じることは、自主的な学習をできるようになったことですね。自分で自分のことを管理できる。また同じような目標を持った仲間が身近にいますので、励まし合いながらやっているかなと思います。学習に対する意識の高い子が多いのは確かです。
またプログラムのひとつにSTEAM教育もありますが、一流の研究者による講座を直接受けられる「e-kagaku」を1年生から行なっています。京都大学でも教えられていた北原達正先生による講座で内容としてはプログラミングですが、コンピューターを使う力とデータを分析する力この2つをしっかり身につけようとかなりハイレベルなことをやっているなという気がします。
たてわり班活動を通して身につける責任感やリーダーシップ
小中高すべての学年の子どもたちがひとつの建物で生活しているのも他校には無い特色だと思います。お兄さん、お姉さんとのつながりも自然に生まれますし、初等学校の運動会には中等部のOB、OGがほぼ全員ボランティアとしてお手伝いに来てくれます。またお兄さん、お姉さんが朝早く来て夜遅くまで勉強しているなというのも言葉で説明しなくてもなんとなく初等学校の子どもたちも肌で感じていると思いますので、想像以上の教育効果があるなと感じています。
実は初等学校の中でも3年ほど前から特別活動の時間を使って異年齢の子どもたちが一緒に活動するたてわり班活動を積極的に取り入れています。たてわり班で活動をすることによって、上級生が下級生の面倒を見るようになりいろんな状況判断もできるようになりますし、責任感やリーダーシップも育ちます。また低学年の子を納得させるためには論理的な思考も必要になりますので、結果として学力が上がってきたと実感しています。
例をひとつ挙げると、6年生と1年生が休み時間を使って一緒に遊ぶ場面を作ります。6年生はドッジボールをやりたいけれど、1年生はやりたくないと。その理由を聞くとボールが当たると痛いし、遠くに投げられないからと言うのです。そこでボールを遠くに投げられない、当たると痛いと言っている1年生も楽しめるドッジボールにするにはどうしたら良いかルールづくりから子どもたちに考えさせて遊ばせます。一見するとまわり道のようで時間もかかるのですが、こういうことを積み重ねていくことによって必要とされる非認知能力を身につけることにつながると思っています。
現在、1階正面玄関の奥にはたてわり班活動の報告や予定が掲示されています。毎月内容を変えているんですけど、今はちょうど5月に行なわれた運動会の目標が貼られています。また廊下や階段のスペースにも委員会活動のお知らせがありますが、これも特別活動の一環です。
実は初等学校の中でも3年ほど前から特別活動の時間を使って異年齢の子どもたちが一緒に活動するたてわり班活動を積極的に取り入れています。たてわり班で活動をすることによって、上級生が下級生の面倒を見るようになりいろんな状況判断もできるようになりますし、責任感やリーダーシップも育ちます。また低学年の子を納得させるためには論理的な思考も必要になりますので、結果として学力が上がってきたと実感しています。
例をひとつ挙げると、6年生と1年生が休み時間を使って一緒に遊ぶ場面を作ります。6年生はドッジボールをやりたいけれど、1年生はやりたくないと。その理由を聞くとボールが当たると痛いし、遠くに投げられないからと言うのです。そこでボールを遠くに投げられない、当たると痛いと言っている1年生も楽しめるドッジボールにするにはどうしたら良いかルールづくりから子どもたちに考えさせて遊ばせます。一見するとまわり道のようで時間もかかるのですが、こういうことを積み重ねていくことによって必要とされる非認知能力を身につけることにつながると思っています。
現在、1階正面玄関の奥にはたてわり班活動の報告や予定が掲示されています。毎月内容を変えているんですけど、今はちょうど5月に行なわれた運動会の目標が貼られています。また廊下や階段のスペースにも委員会活動のお知らせがありますが、これも特別活動の一環です。
菅生学園初等学校 教諭 渡邊岳紀先生のお話
続けて教務主任の渡邊先生にもお話を伺い、12年間一貫教育を実践してきた菅生学園の魅力や今後受験を検討するご家族に向けてメッセージをいただきました。
12年間一貫教育と「医学・難関大コース」への高い関心
渡邊先生:
初等学校が開校してからの16年間、子どもたちや先生方と一緒にこの学校を作ってきました。最初の頃は上級生がいない中で行事をやったり、新しいことにチャレンジしたり、手探りで進んできたのを覚えています。昨年開校した立川国際が日々どういった思いで過ごしているかもよく分かりますし、先生方や子どもたちもやりがいや達成感を得ながら進んでいるのではないかと思います。
本校には12年間の一貫教育と中等部に新設された「医学・難関大コース」に興味を持たれて説明会や相談にいらっしゃる方も多くいます。なかには医学部への進学を志望するご家庭や系列の東海大学に進学させたいと具体的なお話しをいただくこともあります。もちろん以前からお医者さんのご子息が本校に通われることはありますが、「医学・難関大コース」ができたことによって、将来お医者さんになりたいという意識は子どもたちのなかでも高まってきているように思います。
またその一方で、西多摩地区にある本校でしか得られない体験や学習内容、また周辺の自然環境に魅力を感じていただいて入学される方も多くいらっしゃいます。
私は現在、5年生を担当していますので進路選択というところでも子どもたちと接しているのですが、医学とひと言で言っても病院で患者さんを診るお医者さんもいれば、再生医療のような新しい分野で活躍される研究者もいます。初等学校では一人ひとりの興味や関心を伸ばしながら、いろんな選択肢を選べるように必要とされる力の育成を大事にしています。
初等学校が開校してからの16年間、子どもたちや先生方と一緒にこの学校を作ってきました。最初の頃は上級生がいない中で行事をやったり、新しいことにチャレンジしたり、手探りで進んできたのを覚えています。昨年開校した立川国際が日々どういった思いで過ごしているかもよく分かりますし、先生方や子どもたちもやりがいや達成感を得ながら進んでいるのではないかと思います。
本校には12年間の一貫教育と中等部に新設された「医学・難関大コース」に興味を持たれて説明会や相談にいらっしゃる方も多くいます。なかには医学部への進学を志望するご家庭や系列の東海大学に進学させたいと具体的なお話しをいただくこともあります。もちろん以前からお医者さんのご子息が本校に通われることはありますが、「医学・難関大コース」ができたことによって、将来お医者さんになりたいという意識は子どもたちのなかでも高まってきているように思います。
またその一方で、西多摩地区にある本校でしか得られない体験や学習内容、また周辺の自然環境に魅力を感じていただいて入学される方も多くいらっしゃいます。
私は現在、5年生を担当していますので進路選択というところでも子どもたちと接しているのですが、医学とひと言で言っても病院で患者さんを診るお医者さんもいれば、再生医療のような新しい分野で活躍される研究者もいます。初等学校では一人ひとりの興味や関心を伸ばしながら、いろんな選択肢を選べるように必要とされる力の育成を大事にしています。
おたがいを意識するなかで芽生える菅生っ子としての仲間意識
初等学校は各学年1クラス、全校児童150名規模のアットホームな学校なので、学年を越えて子どもたち同士がおたがいを知っているのはもちろん、私たち教員も全員の顔と名前を覚えています。
教頭先生からもお話がありましたが、たてわり班活動などを通して5、6年生になると上級生としての意識や仲間意識、帰属意識といったものも芽生えてきます。委員会活動のお知らせにも「菅生のみんなのために」といった表現がありましたが、まさに菅生のことが好きな菅生っ子として一人ひとりが成長しているのを感じます。
余談ですが、Googleクラスルームは連絡帳として使う以外にも、子どもたち自身がその日の振り返りをできるような活用の仕方をしています。例えば運動会の時は集団行動が上手くいっていなかったからもうちょっと頑張りたいとか田植えをした時は田植えの大変さを実感しましたとか一人ひとりがコメントを残せるようにしています。さらにそのコメントは担任の私も含めてみんなでシェアしています。高学年になるとなかなか自己表現が上手くできなかったり、学校では言えないけど実はこんなふうに思っていたのだという気づきにもなったり、おたがいを理解するようになりました。また委員会活動でもロイロノートを使ってそれぞれ仕事を分担したり、家に帰ってからも作業できたりするので、学校以外でもおたがいを意識する機会が増えていると思います。
このように一人ひとりがおたがいのことを想いながら、12年間の学びを通してひとりの人間として成長できる環境がここにはあると思います。
教頭先生からもお話がありましたが、たてわり班活動などを通して5、6年生になると上級生としての意識や仲間意識、帰属意識といったものも芽生えてきます。委員会活動のお知らせにも「菅生のみんなのために」といった表現がありましたが、まさに菅生のことが好きな菅生っ子として一人ひとりが成長しているのを感じます。
余談ですが、Googleクラスルームは連絡帳として使う以外にも、子どもたち自身がその日の振り返りをできるような活用の仕方をしています。例えば運動会の時は集団行動が上手くいっていなかったからもうちょっと頑張りたいとか田植えをした時は田植えの大変さを実感しましたとか一人ひとりがコメントを残せるようにしています。さらにそのコメントは担任の私も含めてみんなでシェアしています。高学年になるとなかなか自己表現が上手くできなかったり、学校では言えないけど実はこんなふうに思っていたのだという気づきにもなったり、おたがいを理解するようになりました。また委員会活動でもロイロノートを使ってそれぞれ仕事を分担したり、家に帰ってからも作業できたりするので、学校以外でもおたがいを意識する機会が増えていると思います。
このように一人ひとりがおたがいのことを想いながら、12年間の学びを通してひとりの人間として成長できる環境がここにはあると思います。
2024年度の入試に向けてのお話し
12年間一貫教育への関心が高まるなか、2024度の入試に関して保護者の方へメッセージをいただくことができました。
同じく12年間一貫教育に取り組む立川国際との併願について
村田先生:
12年間一貫教育に興味を持っていただき立川国際と本校を併願なさる方が多くなってきました。そこで来年度の入試は第1回の入試に限り、立川国際を受験する場合は学納金の延納をできるようにしました。過去の入試問題を見ると、全体の構成やコンセプトも共通するところがありますので、立川国際の併願校として受験していただくのもよろしいかと思います。
ただ内容に関する部分では、本校の教育の理念として大切にしている国際理解教育と自然環境教育という2つの柱が色濃くあらわれていますので、四季を問う設問や、生き物に関することなど、日常の生活の中でもそういうところに関心を持っていただければと思います。この季節のお山はどんな色か色を塗ってみましょうとか、この季節にいない虫さんはどれでしょうとか、この季節に無い食べ物をひとつ選んでくださいとか。
またもうひとつ本校が大事にしているのは、粘り強く最後までやり遂げようとする姿勢です。ちょっと難しめの問題でも最後まで諦めずにやろうとしているか、単に正解・不正解というだけではなくて、課題に立ち向かう姿勢も見ています。
12年間一貫教育に興味を持っていただき立川国際と本校を併願なさる方が多くなってきました。そこで来年度の入試は第1回の入試に限り、立川国際を受験する場合は学納金の延納をできるようにしました。過去の入試問題を見ると、全体の構成やコンセプトも共通するところがありますので、立川国際の併願校として受験していただくのもよろしいかと思います。
ただ内容に関する部分では、本校の教育の理念として大切にしている国際理解教育と自然環境教育という2つの柱が色濃くあらわれていますので、四季を問う設問や、生き物に関することなど、日常の生活の中でもそういうところに関心を持っていただければと思います。この季節のお山はどんな色か色を塗ってみましょうとか、この季節にいない虫さんはどれでしょうとか、この季節に無い食べ物をひとつ選んでくださいとか。
またもうひとつ本校が大事にしているのは、粘り強く最後までやり遂げようとする姿勢です。ちょっと難しめの問題でも最後まで諦めずにやろうとしているか、単に正解・不正解というだけではなくて、課題に立ち向かう姿勢も見ています。
村田先生の考えるこれからの子どもたちに必要な4つの力
最後にひとつ、次世代を生き抜く子どもたちに求められる「生きる力ってなんですか?」と保護者の方からも聞かれることがよくあるのですが、私は4つあると思います。
ひとつはその人の事情に配慮した対応ができる力、これはたてわり班活動を通して身に付けられる力のことですね。もうひとつは英語も含めたコミュニケーション能力。そして3つ目が一番大事だと思っているのですが、ストレスから立ち直る力。子どもたちにストレスをかけないよう先回りしていろんなことを排除する親御さんはいらっしゃいますが、一歩社会に出たら排除しきれません。だからちょっとストレスがかかってもいちいち落ち込んだり、ショックを受けたりしている場合じゃないと。ストレスをうまく解消するあるいは受け流す、ストレスから立ち直る力というのがとても大事なところだと思います。もちろんお友だちや先生の力を借りても構わないのですけど、周りの大人がすぐに手を出してしまうのではなく、見守りつつ自分で最後までやってみようと徹底的に寄り添うことが大事だと思います。
4つめはコロナ禍でみなさんも学習したと思いますが、未知のものに立ち向かってチャレンジする精神。最近の子は習ってないからできません、教えてもらってないからできませんとよく口にしますが、習ってないこと、教えてもらってないこと、わからないことがこれからの世の中はいっぱい起こるわけですよね。その時に試行錯誤してああでもない、こうでもないとやっていける力というのはとても大事だと思っています。
ひとつはその人の事情に配慮した対応ができる力、これはたてわり班活動を通して身に付けられる力のことですね。もうひとつは英語も含めたコミュニケーション能力。そして3つ目が一番大事だと思っているのですが、ストレスから立ち直る力。子どもたちにストレスをかけないよう先回りしていろんなことを排除する親御さんはいらっしゃいますが、一歩社会に出たら排除しきれません。だからちょっとストレスがかかってもいちいち落ち込んだり、ショックを受けたりしている場合じゃないと。ストレスをうまく解消するあるいは受け流す、ストレスから立ち直る力というのがとても大事なところだと思います。もちろんお友だちや先生の力を借りても構わないのですけど、周りの大人がすぐに手を出してしまうのではなく、見守りつつ自分で最後までやってみようと徹底的に寄り添うことが大事だと思います。
4つめはコロナ禍でみなさんも学習したと思いますが、未知のものに立ち向かってチャレンジする精神。最近の子は習ってないからできません、教えてもらってないからできませんとよく口にしますが、習ってないこと、教えてもらってないこと、わからないことがこれからの世の中はいっぱい起こるわけですよね。その時に試行錯誤してああでもない、こうでもないとやっていける力というのはとても大事だと思っています。
編集後記
中等部に「医学・難関大コース」が設置されてから子どもたちの学習に対する意識も高まったというお話が強く印象に残りました。勉強をはじめ運動会のお手伝いなど一生懸命取り組むその姿勢は同じ学び舎にいる初等学校の子どもたちにとっても憧れの存在であり、小中高12年間の一貫教育による効果というのをあらためて実感できる取材でした。