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大学への進学を見据えた小学校選び Vol.1「比較ポイント」

2022年12月15日

小学校受験をするなら、大学まで内部進学できる一貫校に通わせたいと思う保護者も多いでしょう。そこで、「お受験じょうほう」編集部が大学への進学に着目し、各学校を比較していきます。その準備段階として、Vol.1では各学校を比べる前に知っておきたい「比較ポイント」をまとめました。

 
■子どもの可能性を狭めないために知っておきたいこと

大学の附属校として設置された小学校に入学すれば、ほとんどの学校では、ほぼ全員が中学校・高校へと内部進学で進むことができます。高校から大学へは、成績や出席日数などが一定の基準をクリアしていれば、多くの場合は内部推薦で進むことが可能です。しかし、大学へ内部推薦で進めること以外にも、確認しておきたいことがいくつかあります。

1.希望の学部・学科に進めるか?

内部推薦で大学に進めても、希望の学部・学科に進めない可能性があります。各学部・学科の推薦枠や競争率がどれくらいなのかは、入学後の学校生活に関わってくるので重要です。もし競争率が高い学科・学部がある場合は、入学してからも勉強に追われることになるかもしれません。あるいは、他大学を受験するか、第1希望の学部を諦めることになるかもしれません。「大学」だけで受験校を考えてしまうと、将来の選択肢を狭めてしまう可能性もあるのです。

2.他大学を受験する場合、内部推薦の権利はどうなるか?

他大学を受験することになった場合、内部推薦の権利を辞退しなければならない学校も多いです。その場合、内部進学にメリットを感じて入学しても、そのメリットを活かすことができなくなります。一方で、推薦の権利を保持したまま、他大学を受験できる附属高校もあるので、その点も重要な比較ポイントとなるでしょう。

3.他大学を受験する場合のサポートはあるか?

他大学を受験することになった場合、どのくらいサポートしてくれるかも重要です。受験対策講座があるか、他大学を受験するための選択科目が豊富にあるかなども、高校のカリキュラムで確認してみるとよいでしょう。

4.大学の学部・学科はどこまで網羅しているか?

小学校に入学してから大学に入学するまで、12年間あります。その間に、子どもの興味や関心は変わっていくでしょう。せっかく附属校に通っていても、希望する学部・学科がなければ他大学を受験することになってしまいます。文系のみの大学もあるので、どのような分野を学ぶことができるのか、受験校を決める前に確認しておくことが大切です。

5.小・中・高と大学の連携はどの程度か?

近年は、小・中・高と大学が、授業やキャリアプログラムなどで連携している学校が増えています。大学への内部進学以外でも、大学との連携によりどのようなメリットがあるか知ることも、学校選びの比較ポイントとなるでしょう。

6.中学校や高校も通いやすい場所にあるか?

附属校が複数ある大学の場合、小・中・高で通うキャンパスが異なることも多いです。小学校は居住地から通いやすくても、中学校や高校は遠くなってしまう可能性もあります。小学校を卒業してから3年間、あるいは6年間、通学時間の負担がどれくらいなのか確認しておくことも大切です。

 
Vol.2以降では、大学の附属校を具体的に挙げながら解説していきます。