「探究コース」で行っている英語教育の特色について、昭和女子大学附属昭和小学校の幡井理恵先生(英語科科長)にお話を聞きました。

■ 昭和女子大学附属昭和小学校の「英語教育」

「本校では、英語は『人生を豊かなものにし、地球市民として人生を楽しむためのツール』と捉えています。『e-MAP』は、児童が聞いて理解できる力(受信力)、そしてその礎となる『聞いて理解しようという気持ちや態度』を育てることに主眼を置いた独自プログラムです。探究コースの英語学習では、1年生から学校生活に英語がある環境に慣れることから始め、学年が上がるにつれて、英語を使って考えを膨らませたり、思いを伝えたりすることができるようになることを目指します。授業は基本的に英語で行っていますが、本校教師自作のデジタル教材やワークシートなどによって視覚的に補ったり、母語である日本語も自在に使い分けたりしながら進めています。」(幡井先生)

英語科科長 幡井理恵先生

■ 基本情報

□授業時間数
1~2年生:2コマ/週
3~4年生:2コマ/週
5~6年生:2コマ/週
 
□教員数  
ネイティブ教員2名
日本人教員4名
 
□英語の授業での1クラスの人数と教員数
1~6年生:36名程度(日本人教員1名、ネイティブ教員1名)
※状況に応じて日本人とネイティブの3名体制もあり。昭和女子大学やテンプル大学ジャパン校からのインターンが入ることもあり。
「本校では、レベルの異なる児童同士が互いに助け合い、意見を出し合って思考する中で、主体的に学習に向かう力を育てたいと考えています。協学の考え方を大切にしているため、レベル別のクラス分けはしません。低学年からの丁寧な指導により、高学年になる頃には、児童同士が互いに助け合って課題に向かっています」(幡井先生)
 
□使用する教科書や副教材
5~6年生:「Here We Go!」(光村図書出版)
3~4年生:「Junior Columbus」(光村図書)
(児童には持たせず、教師が使用)
1~3年生:「WORD BOOK 絵で見て覚える英単語」(ぼーぐなん出版)
4年生以上:「The Heinle Picture Dictionary for Children」
3年生以上:スカラスティック社のデジタルブックをiPadにインストール
全学年:iPad、ロイロノート

■教科横断

□e-MAP(1~2年生)
「学年ごとの年間カリキュラムでは、他教科の内容も取り入れたContent Related Approach(内容重視の指導法)をもとに単元が構成されています。2022年度の1年生から、実技教科(音楽・図工・体育)のうち各1時間を、専科教員と英語科教員のティームティーチングで指導する『e-MAP』という時間を設けました。実技教科の指導目標は、今までと変わりません。場面によって、専科教員が日本語と英語の両方を使い分けながら指導していきます。この指導の利点は、体験的に教科内容を学習しながら、自然な形で英語に触れる機会を増やせるという点です」(幡井先生)。

■ 国内プログラム

□British School in Tokyoの生徒との交流
「学園内に併設しているBritish School in Tokyoの生徒との交流を行います。過去の交流内容としては、例えば、習字、お菓子づくり、英語でミニゲーム、スポーツ・ゲーム・図画工作などの対面交流、好きなもの・食べものなどを伝えるオンライン交流などが挙げられます」(幡井先生)
 
□昭和女子大学の学生との交流
「昭和女子大学に留学中の多国籍の学生と、日本の文化や昔遊びの紹介を通じて交流を行っています」(幡井先生)

■ 海外プログラム

□ボストン・フレンドシップ・ツアー(アメリカ)
実施時期:夏休み中に11日間
滞在:Boston SHOWA(学園保有の海外キャンパス内にある学生寮)
対象:5・6年生
人数:30名程度(希望制)

■ 検定試験への取り組み

□TOEFL Primary(3・4年生は希望者、5・6年生は全員受験)
2024年度の6年生は、希望者がSpeakingテストも受験。
「英検が到達度を測るテストであるのに対して、TOEFL Primaryは熟達度を測るテストであり、また、CEFRという世界基準の指標で結果が得られます。熟達度を測るテストなので、特別な事前の対策は行いません」(幡井先生)

■ 系列校での英語教育

昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校の「グローバル留学コース」では、入学後3年間で留学に必要な英語力、コミュニケーション力、積極性、主体性などをしっかりと身につけ、高校で10か月間、カナダでホームステイをしながら現地の学校に通う。

■ 今後の説明会等

□第4回 学校説明会 2024年9月7日(土)

取材協力

昭和女子大学附属昭和小学校

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