Q.教室にお任せしておけば、家庭では何もしなくてもよいのですか?
宮内先生:子どもを伸ばす一番のポイントは、保護者の姿勢です。家庭教育があってこそのお受験なので、教室任せでは子どもを伸ばすことは難しいでしょう。保護者の中には、子どもへの声がけがとても上手な方がいます。一方で、何かできないことがあると、子どもをずっと怒っている保護者もいます。子どものいいところを見つけてあげられないと、お受験は難しいと思います。保護者が変われば、子どもはもっと変われるのです。お受験の準備を通して、保護者も成長し、改めて家庭教育を見直すことができると、子どもはどんどん伸びていきます。
Q.教室に行けば、子どもはやる気になるものですか?
宮内先生:習い事の感覚で教室に通っているうちに、他の子たちが頑張っている姿を見て、頑張るスイッチが自然に入ります。もし、家庭でやる気がでない場合は、ほめて達成感を持たせることが大切ですね。例えば、プリントをやるなら、7割はできる問題をやらせて、その上で少し難しい問題をプラスするのがよいでしょう。そうすることで、どこで躓いているかも見えてきます。そういった分析ができる家庭は、子どもの成長をしっかりと把握できているので、無理にやらせることもないでしょう。無理にやらせれば、子どもは学習が嫌いになってしまいます。「お母さんはこう思うけど、あなたはどうやってやればいいと思う?」などと、子どもに考えさせることも大切です。お母さんが上から言うより、対等な意思疎通を心がけていく方が子どもは伸びていきます。