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小学校受験とは
保護者に代わって幼児教室に聞きました!お受験に関する素朴な疑問 Vol.1「幼児教室の役割」

2022年07月27日

今回は「幼児教室の役割」をテーマに、理英会の宮内仁志先生にお話を聞きました。
 
 
Q.幼児教室にはいつから通い始めるのがよいですか?

宮内先生:お受験の準備を無理なく進めるには、2年間あるといいですね。子どもの成長を考えたとき、幼児は4歳ぐらいで自立が進みます。「○○ができた!」という達成感や「これ、知ってる!」という喜びなどを持ち始める時期なので、楽しく体験しながら、新しいことをどんどん吸収していきます。小学校受験は10月、11月に実施されるので、年少の秋に通い始めるのが理想的です。

Q.年少から年中までは、どのように学習を進めていくのでしょうか?

宮内先生:当教室では、体験から理解できるように、実験を授業に取り入れています。例えば、「浮く」と「沈む」について学ぶときは、白衣を着た先生が水槽を使って目の前でやって見せるのです。年中のうちに、考えるために必要なことをたくさん見せて体験していきます。そのような体験をたくさんしておくと、年長になっても楽しいと感じられるまま、学習を進めていけます。準備を始めるのが遅くなるほど、学びに向かうスイッチを入れるのが難しくなる傾向がありますね。年長までに考える力をつけておくことが理想的ですが、家庭での教育が自然にできている子は、年長から教室に通い始めても、スムーズに入っていけるケースが多いです。
 
 
Q.幼児教室に通わせるのに、費用はいくらぐらいかかりますか?

宮内先生:教室によって異なりますが、当教室では、私立小学校を受験するコースの場合は、月3~4回で年間70万円~100万円ぐらいです。国立小学校を目指すコースは、もう少し少ない費用で通うことができます。幼児教室のほかに、家庭教師をつけたり、絵画教室や体操教室に通う家庭もあります。子どもの性格や興味などを考慮して、通う回数やコースなどを考えるのがよいでしょう。

Q.教室にお任せしておけば、家庭では何もしなくてもよいのですか?

宮内先生:子どもを伸ばす一番のポイントは、保護者の姿勢です。家庭教育があってこそのお受験なので、教室任せでは子どもを伸ばすことは難しいでしょう。保護者の中には、子どもへの声がけがとても上手な方がいます。一方で、何かできないことがあると、子どもをずっと怒っている保護者もいます。子どものいいところを見つけてあげられないと、お受験は難しいと思います。保護者が変われば、子どもはもっと変われるのです。お受験の準備を通して、保護者も成長し、改めて家庭教育を見直すことができると、子どもはどんどん伸びていきます。
 
 
Q.教室に行けば、子どもはやる気になるものですか?

宮内先生:習い事の感覚で教室に通っているうちに、他の子たちが頑張っている姿を見て、頑張るスイッチが自然に入ります。もし、家庭でやる気がでない場合は、ほめて達成感を持たせることが大切ですね。例えば、プリントをやるなら、7割はできる問題をやらせて、その上で少し難しい問題をプラスするのがよいでしょう。そうすることで、どこで躓いているかも見えてきます。そういった分析ができる家庭は、子どもの成長をしっかりと把握できているので、無理にやらせることもないでしょう。無理にやらせれば、子どもは学習が嫌いになってしまいます。「お母さんはこう思うけど、あなたはどうやってやればいいと思う?」などと、子どもに考えさせることも大切です。お母さんが上から言うより、対等な意思疎通を心がけていく方が子どもは伸びていきます。

★今回のポイント★
幼児教室の役割は、子どもの“引き出し”を増やすこと

「家庭での教育というベースがあってこそのお受験です。幼児教室は、それを引き出して伸ばすところだと考えてください。教室任せでも、子ども任せでもなく、保護者も一緒に成長していくことが大切です」(宮内先生)
 
 
●取材協力:理英会
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      理英会 宮内仁志先生

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