お受験トレンド

小学校受験とは
小学校受験の基礎知識 vol4「入学までにかかるお金②」

2023年04月21日

入学までにかかるお金②

前回は、入学までにかかる費用の全般的なお話をさせていただきましたが、小学校受験合格者の家庭を取材すると、親子の受験・面接用の洋服にお金をかける必要はなかったという感想をよく聞きます。服装で受かるわけではないというのが経験者の実感のようです。サブバッグなどの小物類も手持ちのものがあればそれで十分という言葉が多く返ってきます。
では合格者の家庭に取材したなかから例を紹介しましょう。
(以下入試直前は幼児教室に通う日数・回数が増えるなどしています)

1)慶應義塾幼稚舎に合格したAさんの場合は、幼稚園の年中の11月から1年間大手幼児教室(週2回)、体操教室、絵画教室にそれぞれ週1回通いました。合計すると週4回、何らかの受験向け教室に通われました。これらの授業料が月計15万円ほど。模試1~1万5千円(10回)。受験用の服として3万円(白シャツ、ベスト、ズボン、体操服上下)。願書用写真代が1校1万円ほど。4校受験。トータルで200万円ほど。(このほかに習い事として水泳教室など2カ所通いました)。

2)早稲田実業学校初等部に合格したBさんの場合は、幼稚園年中から大手幼児教室に通いました(週2回)。年長のときにかかった費用は、授業料が月13万円ほど。模試は1回1万円ほど(3回)。受験用の服として7万円ほど(半袖・長袖ブラウス、ワンピース、ジャケット、体操着上下、靴)。母親のスーツが10万円。願書用写真2万円。2校受験。トータルで200万円ほど。(このほかリトミック教室と週末の体験教室に通ったとのこと)。

3)青山学院初等部に合格したCさんの場合は、年中から個人の幼児教室と体操教室に通い、これらの授業料が月12万円ほど。かかった費用は、授業料、模試(5回)、ドリル代、幼児教室・体操教室の夏合宿、受験用の服等2年間トータルで300万円ほど。1校のみ受験。

4)桐朋学園小学校に合格したDさんの場合は、年長の夏休みから幼児教室に通いました(週1回)。授業料が月6万5千円。模試は1回1~2万円(3回)。ドリル代や情報誌など書籍代として計5万円ほど。受験用の服として3万円余(ボレロ・ワンピース)、3校受験で願書用写真代計5万円。トータルで54万円ほど。(このほかに運動試験用の服、願書で家族写真が必要な学校があり、家族5人分の服を購入)。

5)暁星小学校に合格したEさんの場合は、幼稚園年少の冬から幼児教室に通いました(年少週1回、年中・年長週2回)。かかった費用は教室の授業料、入試直前講習会、模試(13回ほど)を含め月平均25万円ほど。4校受験。トータルで年長時は300万円余。

6)白百合学園小学校に合格したFさんの場合は、年長の春から自宅でドリル学習を始め、5月から体操教室に、9月下旬~10月まで個人の幼児教室に通いました(それぞれ週1回)。かかった費用は、ドリルが1冊2,000円、体操教室の授業料は月8,000円、幼児教室は計10万円ほど、模試は1回1万5,000円(10回)、母親の面接用服が7万円(丸襟のツーピース)。白百合学園のほか2校出願。準備費用はトータルで50万円ほど。

7)日本女子大学附属豊明小学校に合格したGさんの場合は、年少の冬から大手幼児教室に通いました(年少週1回、年長週2回)。年長のときにかかった費用は、授業料、ドリル代(教室で販売されているもので1冊1,000円以内、数十冊購入)、夏期講習、模試(12回)等で計150万円ほど。願書用写真1枚1万5,000円。受験用の服として4万円ほど(半袖ワンピース・長袖ボレロで3万円、運動用のキュロットスカート・ブラウスで1万円)。母親は夏の学校説明会用で半袖と長袖のアンサンブル、受験面接用のスーツで計23万円。2校受験。トータルで180万ほど。

8)東洋英和女学院小学部に合格したHさんの場合は、1年間大手幼児教室に通いました(週2回・3コマ)。かかった費用は授業料、模試(1回15,000円・20回ほど)、ドリル代を含め月平均15万円ほど。このほか夏期講習が40万円。トータルで250万円ほど。
 

合格者のご家庭のお話は参考になりましたでしょうか。
次回は受験には欠かせない「問題集・模試の活用法」についてご紹介いたします。