お受験トレンド

小学校受験とは
小学校受験の基礎知識 vol6「問題集・模試の活用法②」

2023年06月16日

問題集・模試の活用法②

小学校受験にも欠かせない問題集と模試。
今回は「模試」の活用方法についてご紹介いたします。

模擬試験は、本番の入試が行われる私立小学校や大学で行われる場合もあり、いつもと違う環境で「いつもの力を発揮できる」力をつけるのには最適です。また知らない子どもたちといっしょに受験することも、本番の入試に近い環境といえます。

模擬試験は結果が悪いと自信がなくなる、ある程度成績が良くなってから……という方も多いと思います。でも模擬試験は結果(順位等)だけにこだわるのではなく、弱点を発見する機会として冷静に受け止めましょう。また、子どもはその日の体調や気分などにより、結果にバラつきのあるもの。思わしくない結果であっても、挑戦したこと自体をほめ、精神的な強さを養っていきましょう。力試しをするのではなく「合格する力」をつけるために、模擬試験をたくさん受けておくことをお勧めします。

模擬試験の具体的なメリット・ねらいをいくつか挙げると――
■本番の入試は1時間半から、長い場合は半日程かかる場合もあるため、模試によって集中力や忍耐力を養う。
■模試によって制限時間を意識させる。
■本番の試験では、初めて会う人の言葉を理解しなければならないが、子どもは普段通っている教室の先生や両親の言葉・指示は理解できても、馴れない人の言葉は理解できない場合がある。また、本番では1回の説明で聞き取らなくてはならない。そこで、模試によっていかなる先生の言葉も1回で理解し、いかなる状況でも実力を発揮する力を養っておく。
■まわりに仲のいい友達がいると、つい真似をしたりのぞいたり……でも、本番の入試は自分一人。模試は自分で考え、行動する自立心を養うことも目的の一つ。
■本番の入試では待ち時間があり、この間、子どもの様子をチェックしている学校もある。模擬試験はテスターの指示に従って行動する訓練になる。

模擬試験の種類として、行動観察用の模試、ペーパー対策用の模試、ペーパー・運動・行動観察・個別・絵画制作など総合的に行う模試、志望校別模試などがあります。年間を通して行われているので、これらの模試を組み合わせながら受けるといいでしょう。また、通っている幼児教室の模試だけでなく、規模の大きい外部の模試も受けておくことをお勧めします。
模擬テスト・講座を一覧にしたページもございますので、宜しければご参考になさってください。

模擬テスト・講座一覧はこちら

次回は入試で特に重視される「面接」の対策についてご紹介いたします。