昭和女子大学附属昭和小学校
一条校の小学校として、初のケンブリッジ国際認定校に
2024年度から、「探究コース」と「国際コース」という2コース制をスタートさせた昭和女子大学附属昭和小学校。「国際コース」の特色について、校長の前田崇司先生と国際コース長の近藤真司先生にお話を聞きました。
昭和女子大学附属昭和小学校 校長 前田崇司先生のお話
•2024年度から「国際コース」がスタート
•選択肢が広がる「ケンブリッジ国際認定校」
•日本語と英語の両輪で育む力
昭和女子大学附属昭和小学校 国際コース長 近藤真司先生のお話
•日本語時間と英語時間
•算数や体育などもオールイングリッシュ
昭和女子大学附属昭和小学校 校長 前田崇司先生のお話
•2024年度から「国際コース」がスタート
•選択肢が広がる「ケンブリッジ国際認定校」
•日本語と英語の両輪で育む力
昭和女子大学附属昭和小学校 国際コース長 近藤真司先生のお話
•日本語時間と英語時間
•算数や体育などもオールイングリッシュ
校長 前田崇司先生
国際コース長 近藤真司先生
昭和女子大学附属昭和小学校 校長 前田崇司先生のお話
2024年度から「国際コース」がスタート
昭和女子大学では、学園全体でキャンパスの国際化を推進しており、グローバルに活躍できる人材の育成を目指しています。そのような中で、附属の昭和小学校でもその基盤をつくるべく、グローバル社会でたくましく生きる力の基礎を培っていけるよう、2024年度から「国際コース」「探究コース」の2つのコースを開設しました。小学校の段階でこうしたコース制を導入している学校は首都圏ではあまりないと思います。いわゆる一条校(学校教育法上第一条の「学校」)として、国の学習指導要領に沿った内容をしっかり学習しつつ、特色あるカリキュラムを実施できる「教育課程特例校」の指定を受けています。「国際コース」では、標準的な授業時数に英語の時間数をプラスし、国語や道徳等は第一言語である日本語で授業を実施し、総時数のおよそ6割以上にあたる算数や体育などの教科等は「英語で」学ぶ、「英語イマージョン教育」を推進しています。
選択肢が広がる「ケンブリッジ国際認定校」
「国際コース」の開設を機に、本校は日本の小学校(一条校)で初めてケンブリッジ国際認定校になりました。英国の「ケンブリッジ大学国際教育機構」にケンブリッジ国際認定校として承認されたことで、国際カリキュラムが導入でき、専門的能力開発の機会や教材の提供を受けられます。ケンブリッジ国際認定校は日本ではまだ20校(団体)ほどですが、世界では160カ国で約1万校あります。日本では国際バカロレア(IB)導入校の方が圧倒的に多いですが、本校は学習指導要領との親和性の高さからケンブリッジを選択しました。ケンブリッジの場合、科目ベースで取り入れることができるので、本校のカリキュラムをマッピングしやすいというメリットがあります。カリキュラムを大幅に変えることなく、学習指導要領に準じた内容を英語で行うことができるのが大きな特色です。国語と道徳、社会は日本語で授業を行いますが、どの学年も授業の6割以上を英語で行うカリキュラムとなっています。
本校で導入するのは「Cambridge Primary(初等)」ですが、「Cambridge Lower Secondary (中等)」「Cambridge IGCSE」「Cambridge International AS & A Levels(AS、Aレベル)」という4段階のプログラムがシームレスで続きます。今後国内で認定校が増えていけば、他の認定校との連携などの可能性も広がっていくでしょう。すでに国内または外国において、「Cambridge International AS and A Level」を修了した生徒は、大学入学資格が認められるなど、教育のグローバルスタンダードとなっていることにも大きな可能性を感じています。
本校で導入するのは「Cambridge Primary(初等)」ですが、「Cambridge Lower Secondary (中等)」「Cambridge IGCSE」「Cambridge International AS & A Levels(AS、Aレベル)」という4段階のプログラムがシームレスで続きます。今後国内で認定校が増えていけば、他の認定校との連携などの可能性も広がっていくでしょう。すでに国内または外国において、「Cambridge International AS and A Level」を修了した生徒は、大学入学資格が認められるなど、教育のグローバルスタンダードとなっていることにも大きな可能性を感じています。
日本語と英語の両輪で育む力
「国際コース」の1・2年生は、週4時間英語の授業があります。3年生からは他の科目が増えるので英語は週3時間になりますが、増えた分は英語イマージョンで行うので、英語に触れる時間は変わりません。先日は、1年生が校外学習でしながわ水族館へ行きましたが、バスの中でも先生は英語で話すので、ガイドさんが驚いていました。水族館内での説明も英語です。一方で、本校伝統の富士登山マラソンなど、本校が大切にしてきたことは「国際コース」でも行っていきます。また、キャンパス内にあるテンプル大学との交流も、1年生から年2回、オールイングリッシュで行い、BST(ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ)との交流も計画していきます。
「国際コース」を選択する児童は、英語に触れる機会が多い環境の中で「英語が好き」だと思い続けられるかどうかが重要だと思います。今後、保護者の皆さんからの期待にどう応えていくかが本コースの課題でもありますが、一条校なのでインターナショナルスクールとは違い、第一言語は日本語です。母語としての日本語の力をしっかりつけることで、第二言語としての英語も伸ばしていくコースであることをご理解いただきたいと思っています。
「国際コース」を選択する児童は、英語に触れる機会が多い環境の中で「英語が好き」だと思い続けられるかどうかが重要だと思います。今後、保護者の皆さんからの期待にどう応えていくかが本コースの課題でもありますが、一条校なのでインターナショナルスクールとは違い、第一言語は日本語です。母語としての日本語の力をしっかりつけることで、第二言語としての英語も伸ばしていくコースであることをご理解いただきたいと思っています。
昭和女子大学附属昭和小学校 国際コース長 近藤真司先生のお話
日本語時間と英語時間
「国際コース」では、学びの環境づくりを大切にしています。1時間目と2時間目は、国語や道徳といった日本語を使う授業です。3時間目以降は英語イマージョンの授業になるため、スナックタイムの間にパーテーションを設置します。黒板が前と後ろにあるので、クラスを2つに分けてそれぞれで外国人担任が授業を行います。少人数にして教育効果を高めるだけでなく、子どもたちの気持ちを切り替えるためにもパーテーションが役立っています。パーテーションを設置してからは、子どもたちは給食中や休み時間、「トイレに行きたい」などの会話も英語です。子どもたちは慣れるのが早いので、このような環境をつくると、なんとかして英語で伝えようとします。1年生は学校生活のルールを知ることから始まるので、そこは日本語で教えて、ルーティンができてきたら英語に変えていくという流れです。もちろん、子ども同士のトラブルや怪我をしたときなど、ニュアンスが大事な場面では日本語で対応しています。
算数や体育などもオールイングリッシュ
本校が目指しているのは、生活言語に留まらず、英語を使いこなしてコミュニケーションが取れるようになるまで伸ばすことです。そこに、ケンブリッジのカリキュラムが活かされていきます。英語はケンブリッジの教科書を使い、算数は日本の教科書を英語に翻訳した検定教科書を使って英語で教えています。体育は。月1~2回、内容面で重なるAcrobatic Arts(アクロバティック・アーツ)をカリキュラムにマッピングして英語で指導しています。Acrobatic Artsは、世界45か国で展開する国際的な教育プログラムです。2024年8月24日に開催する「国際コース授業体験会」でも、このAcrobatic Artsを体験していただけます。
「国際コース」では、さまざまな教科を英語で学習しますが、第一言語である日本語もしっかりと学びながら、自国文化やアイデンティティの醸成も大切にし、グローバル社会の中で生きる力を培っていきたいと考えています。
「国際コース」では、さまざまな教科を英語で学習しますが、第一言語である日本語もしっかりと学びながら、自国文化やアイデンティティの醸成も大切にし、グローバル社会の中で生きる力を培っていきたいと考えています。