小学校受験とは
小学校受験の基礎知識 vol9「関西エリアの私立学校の特徴⑦ ICT・プログラミング教育」
ICT・プログラミング教育
2020年から全面施行された新学習指導要領では、情報活用能力が、言語能力などと同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられ、教育課程全体で育成するものとなりました。小学校課程でのプログラミング教育が必修化となったほか、各学校ではコンピュータや情報通信ネットワークなどのICT環境を整備し、これらを活用した学習活動の充実が求められるようになりました。私立小学校では、以前よりICT環境を整え、プログラミング教育を実施している学校が少なくありません。
関西大学初等部では、思考力育成を軸に、プログラミング教育を展開。プログラミングに必要な関数の概念やアルゴリズムについて、体験を通して学ぶことができるように工夫された授業内容となっています。その他、一人一台の個人所有のiPadなどのテクノロジーを活用した革新的かつ先進的な取り組みが評価され、日本では10校あるApple Distinguished School 2018-2021にも選ばれています。
「プログラミング教育」関西大学初等部
立命館小学校では、ほぼ全ての授業で個人所有のタブレットPC(3年生以上はsurfaceを個人で所有、1.2年生は学校所有のiPadを使用)を活用するほか、1~4年生の情報科の授業・ロボティクス科では、レゴを使ったロボット製作やスクラッチでのプログラミングを通して、物の仕組みについて学びます。5・6年生のICT科ではマインクラフトを使用し、京都にある世界遺産や伝統建築物を仮想空間に作るという、オリジナリティあふれる授業を実施。新しい取り組みを積極的に進めてきた同校は、マイクロソフト社が教育ICT先進校から選出するMicrosoft Showcase Schoolにも認定されています。
「プログラミング教育」立命館小学校
また、2020年の新型コロナウィルス対策による臨時休業措置の際には、多くの私立小学校がオンライン学習を提供し、子ども達は家庭にいながら、学びを進めることができました。
前述の関西大学初等部では、2台の端末を使い、教室での学びを再現したかのような、質の高い双方向型オンライン授業が実施されました。ほかにも、立命館小学校や追手門学院小学校、はつしば学園小学校、奈良学園小学校など、数々の私立小学校で授業動画の配信やZoomでのホームルームなどが行われ、学びを進めることはもちろん、児童が学校とつながっていることが感じられる教育が展開されました。
次回のvol10では、引き続き「関西エリアの私立学校の特徴」として、”生涯の友、生涯の恩師に出会える場” についてご紹介いたします。