小学校受験とは
小学校受験の基礎知識 vol11「私立受験、これだけは押さえよう」
入試スケジュール、受験料
主なスケジュールは、面接は早い学校では8月末から開始、考査は9月上旬から開始する学校が多いですが、年々早まりつつあります。
面接は考査より先に実施、同時に実施、考査の後に実施など学校によります。また入試を前期、後期など複数回行う学校もあります。
受験料は15,000円~20,000円です。
入試内容
面接
多くが親子面接を実施。保護者のみの面接を実施する学校もあります。
子ともへの質問は、名前や誕生日、幼稚園名、幼稚園でのお友だちの名前、友だちとけんかしたときはどうするか、家でのお手伝い、お母さんの料理で好きなもの、休みの日の過ごし方……など。
保護者への質問は、志望動機、家庭の教育方針、子どもの性格について、子育てで気をつけていること、しつけについて、なぜ私学に入学させたいのか、家庭での話題、子どもがいちばん関心のあることは何か、子どもにどのような父親(母親)と思われているか……など。
考査
大きく分けて行動観察、ペーパーテスト、個別テストがあります。
行動観察はグループで行うことが多く、遊びやゲームを通してコミュニケーション力や協調性を、絵画や工作など課題制作を通して創造性や表現力を、ボール投げやけんけん、なわとび、かけっこなどの活動を通して体力·運動能力を、生活課題を通して生活習慣·生活知識、巧緻性などを調べます。たとえば、ハンカチの使い方、洋服たたみ、箸の使い方、ひも結びなど、広く生活に関する課題が出されます。
ペーパーテストでは、主に数量、図形、記憶(お話を聞いて内容を記憶し、質問に答える)、常識(季節、植物、野菜、虫、果物、年中行事などに関する常識問題)、推理思考(対象図形、重ね図形など)の分野から出題されます。また電車マナーなどもペーパーで出題する学校があります。
個別テストでは、子どもと試験官の1対1または1対2などにより、口頭試問的なテストを行います。絵を見てお話をつくったり感想を述べたりする、おはじきなど具体物を使って数量の問題に答える、ランチョンマットに食器を並べる、洋服を風呂敷に包むなど、知識、生活常識、巧緻性などを調べます。
初年度学費
学校により開きがあり、初年度合計学費*70万円台~100万円台に集中しています。70万円以下の学校もあります。入学金は10万円~40万円程度、年間授業料は30万円~60万円程度となっています。寄付金は任意で、取っていない学校も多数あります。
*受験料、入学金、授業料、施設設備費、教育充実費、PTA会費、冷暖房費等。
今回で、小学校受験の基礎知識【関西】シリーズは終了となりますが、他に知りたいことや、疑問・ご質問等ありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からご連絡ください。
少しでも皆さまのお受験に関する不安や悩みが解消されましたら幸いです。