取材レポート

雲雀丘学園小学校

一人ひとりの願いをかなえる独自の教育 ~課外教室・アフタースクールも充実~

雲雀丘学園小学校では独自の学習指導・進路指導に力を入れています。また、2018年度よりアフタースクールがオープンし、課外教室もリニューアルします。同校の教育の取り組みについてお話を聞きました。

雲雀丘学園小学校 進路指導部長 高谷 祐介 先生のお話
高谷 祐介 先生

高谷 祐介 先生

雲雀丘学園小学校 進路指導部長 高谷 祐介 先生のお話

6年生のほぼ全員が中学受験

本校では、ほとんどの児童が外部の私立中学、または雲雀丘学園中学校への内部進学をめざします。すべての子どもの希望がかなえられるよう、確かな学力を養うとともに、進路指導に力を入れているところです。近年では、雲雀丘学園中学校の大学合格実績が向上していることもあり、内部進学を志望する児童が増加。卒業生約140名のうち4割程度が内部進学しています。

授業で学んだ内容を児童が自分で復習し、きちんと身につけられるように単元テストを行っています。科目は、低学年では国語・算数、中学年以上では国語・算数・理科・社会です。学習単元ごとのテストですので、範囲が狭く、集中して勉強することができます。

内部進学は単元テストの成績重視

単元テストは、雲雀丘学園中学校への内部進学の合否判断の材料の一つにもなります。6年生の単元テストの成績と日々の学校の様子、入試によって総合的に判断されますが、単元テストと学校生活の様子の比重を高く設定。単元テストの成績は合格基準点があり、2017年度では4教科の総合平均で85点以上でした。

このように、進学という観点でも重要な単元テストには、教員一同、力を入れています。授業中、そして宿題で繰り返し類題を解くことで、しっかり身につけさせるところがポイントです。テストでなかなか力を発揮できない児童には、個別に対応。長期休暇中などに主要教科の補習も行っています。

例えば、冬の補習は、6年生以外のすべての学年で実施。5~6人の少人数グループごとに教員がついて、児童を励ましながらみっちりと勉強させます。理解するべきことの取りこぼしがないよう、一人ひとりの苦手部分に応じてプリントを用意するなど、きめ細かく教えます。同様の補習は夏休みにも実施しているところです。

受験対策と基礎力対策

6年生は受験対策が中心となります。内部進学志望者は12月後半から1月初めにかけて集中講習を実施。外部進学志望者は冬の講習として、習熟度別の少人数グループで徹底して弱点を補強をします。また、こうした長期休暇中の補習・講習以外にも、各学年の担任は放課後に児童を呼んで個別指導を行っています。

全学年で取り組む毎日の15分間の学習「ひばりタイム」も、本校独自の教育です。基礎力や学習習慣の定着に役立てています。中・高学年では「ひばりタイム」で新出漢字や計算問題に集中して取り組み、授業で教科書の内容を先へ進めるという要領。「ひばりタイム」は担任だけでなく、理科や情報、家庭、英語などの専科教員も含め全教員が各教室に入って、机の間をめぐり、つまずいている児童をフォローします。そうすることで、確実に理解が進みます。

以上のように、一人ひとりへのきめ細かい教育をしていくことを本校の基本方針としています。とくに、児童のつまずきには個別に、早期に対応。すべての子どもが進路実現できるよう、学校として手を尽くしています。

各家庭へ丁寧に進路指導

保護者の方々と丁寧に情報交換することは、非常に大切なことです。全学年で担任と保護者の二者面談を各学期ごとに行う中、4年生の後半からは具体的な進路を定めていくための話し合いを持ちます。単元テストの結果をもとに、弱点があれば具体的にご指摘し、家庭でもきちんと復習してもらうようご協力いただいています。

志望校選びは、成績以上にその学校が本人に合っているかどうかを考えることが大切です。保護者は、学力レベルで学校を選ぼうとされる傾向がありますが、入学後の学校生活もイメージしておくことが重要。そこで、担任は児童の日々の様子をよく見る中で様々な観点からアドバイスし、家庭での判断材料にしていただいています。

高い進学実績を維持

各私立中学校の情報も積極的に保護者に提供しています。私たち教員が各中学校に直接赴き、教育の特色などを調べ、お伝えしているところは本校の特徴と言えるでしょう。校風や部活の状況、学校周辺の環境、通学路、学校説明会の様子など、教員ならではの視点から集めた情報は多岐に及びます。

こうした進路指導を行うために、10名以上の教員が進路指導部のメンバーとなり、手分けして私立中学を回っています。入試研究も行い、最新の動向を把握。そして、進路指導部が集めた学校情報・入試動向を全教員に伝え、保護者への進路指導情報として役立てています。

綿密で丁寧な進路指導と学習指導により、毎年ほとんどの児童が希望する中学に進学し、親子ともに満足してもらっています。近年の進学状況として、雲雀丘学園中学校への内部進学のほか、外部の中学校では、男子は高槻、甲陽、甲南、洛南附属、六甲、関西大学第一、清風、金蘭千里、立命館など。女子は、神戸女学院、四天王寺、金蘭千里、甲南女子、神大附属、高槻、立命館、同志社女子、梅花、関西大学第一、関西学院千里国際などとなっています。本校では、これからも児童と保護者の希望をしっかりと受け止め、一人ひとりに応じた教育を実践していきます。

課外教室・アフタースクール

放課後の教室として、これまでピアノ・フルート・習字・絵画の各教室を開き、専門の講師が指導してきました。2018年度より、課外教室のプログラムをさらに充実させるとともに、TKC雲雀丘学園小学校アフタースクールを開設します。

課外教室として、上記の教室に加え、ロボットプログラミング、理科体験教室、GKS(グローバル・キッズ・スクール)、そろばんを新たに開設。GKSでは、専任のネイティブ講師がゲームや歌、工作などをオールイングリッシュで教え、楽しく自然に英語力を身につけさせます。さらにGKSでは、元小学校教員が伝統文化を紹介しながら、みんなでお話を考えたり感想を伝え合うなど、表現力やコミュニケーション力を養います。

TKC雲雀丘学園小学校アフタースクールでは、全学年を対象に宿題や遊びなどのメニューを用意し、平日18時30分まで児童を預かります。放課後教室とともに、みなさんに活用していただきたいと思います。

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