取材レポート

百合学院小学校

放課後の習い事を学校で!学童保育“ナザレトクラブ”は働く保護者に寄り添い『習い事の送迎問題』に大きく貢献!

ナザレトクラブとは、放課後の学童保育です。大幅リニューアルを加えてから3年、現在登録している児童は、全校児童の8割以上となっています。学校で習い事ができる『曜日指定プログラム』を整え、利用する児童も年々増えているようです。また、指導員の先生は、教員免許を持っており、学習面でもしっかりサポートし、学力アップを支援しています。ナザレトクラブご担当の八尾野先生に詳しくお話をうかがいました。

百合学院小学校 ナザレトクラブ担当 八尾野先生のお話
働く保護者に寄り添うナザレトクラブ
ナザレトクラブを詳述
『こどもの習い事の送迎問題』を大きく軽減するシステム
八尾野先生の思い
まとめ
ナザレトクラブ担当 八尾野先生

ナザレトクラブ担当 八尾野先生

百合学院小学校 ナザレトクラブ担当 八尾野先生のお話

働く保護者に寄り添うナザレトクラブ

ナザレトクラブを設立し、放課後の活動を充実させたい思いと、保護者からの強い要望により、2021年に大きくリニューアルをし『曜日指定プログラム(習い事)』を充実させました。学校の中で曜日ごとに習い事ができ、児童や保護者が相談して選べるようになっています。

「新しく体制を整えた時はコロナ禍で、大人数が集まるのを避けていたので、活動を充実させるのが難しかったのですが、昨年から徐々に活動の幅を増やし、やっと今年に入って思うような活動ができ始め、落ち着いてきたように思います!」と八尾野先生。

ナザレトクラブを詳述

1年生から6年生まで、年度始めに登録をすれば、保護者の就労条件がなくても利用可能となっています。放課後に授業を終えた児童は、ナザレトクラブの教室へ「ただいま!」と言って続々と帰ってきます。各々宿題を終え、時間になると習い事へ移動する児童も。最長は19:00まで利用でき、仕事の都合で帰りが遅くなるなどの急な変更にも電話で対応してくれます。

【曜日指定プログラム一覧】
(月)工作絵画・ストリートダンス(低学年・高学年)
(火)フラダンス・レプトン英語教室
(水)体操・レプトン英語教室
(木)華道・茶道・そろばん
(金)プログラミング・書道

どのプログラムも、1プログラム3,300円/月となっており、とてもリーズナブルに通えるのもメリットです!その他『課外レッスン』として、チアダンス・声楽・ピアノなどがあり、実施しています。

今年度よりストリートダンスが始まりました!
本校の卒業生がストリートダンスをしており、母校でも是非と要望があり、今年度4月よりストリートダンスのレッスンが実現しました。
「まだ初めて2か月程ですが、全部で10名程を、低学年・高学年に分けてレッスンをしています。こどもを教える経験が豊富な先生なので、児童に寄り添ったレッスンをしています。やはりダンスが好きな児童が集まっていますが、ハードなレッスンも頑張っています。できれば秋頃に尼崎のフェスティバルで発表ができればなと思っています。」と八尾野先生。

『こどもの習い事の送迎問題』を大きく軽減するシステム

習い事の送迎問題として世間では取り上げられていますが、習い事をするハードルとして、学校から家に帰ってきてから、夕方の仕事・家事と忙しい時間帯に、習い事への送迎が重なることが上げられています。仕事があるので、習い事を断念する方もいて、送迎で悩む家庭は8割を超えると言われています。その問題を大きく軽減してくれるのがナザレトクラブです。

「学校内の教室を移動するだけで習い事ができ、とにかく安心安全に通える所が、非常にご好評頂いております。お迎えはスクールバスが運行しているので、利用して帰宅することができるので、送り迎えの手間もかかりません。」と八尾野先生。

主要駅以外のコースも走っているので便利で安心・安全。自宅近くにバスの停留所がある子もいて、児童達の通学に欠かせないものとなっています。16:00のバス、17:00のバスは通常のルートでの送迎となっており、18:00のバスは、主要駅(JR尼崎駅、阪神尼崎駅、阪急園田駅)までの送迎となっています。

長期休み期間中は、学習のみならず、工作・遠足・おやつ作り・鑑賞会など、その年度により様々な企画を実施しており、今年の夏休みは、昨年度に続いてプール遊びもしたいと考えているそうです。

「ここ数年、コロナ禍で控えていたプール遊びも、昨年度から再開しました。気温が高い日が続くと運動場での遊びができないので、プール遊びで夏を楽しんでもらえたらいいなと思っています。」(八尾野先生)

八尾野先生の思い

保護者の方の悩みを伺っていると、学校で全てが完結できる学童保育があれば嬉しいのではと思い、そういった気持ちに寄り添いたい。学習から習い事まで全て学校でできる『All in School』で、何より児童が安心安全に過ごしてくれるのが一番だと、八尾野先生自身も働く保護者だったことから、思いを伝えてくれました。

「習い事はもちろん、ナザレトクラブのお部屋に来て、1年生から6年生と、異年齢と交流して遊ぶのが楽しいと言ってくれる児童がたくさんいます。学校生活とは違って、学年を超えた遊びができるので楽しいと言ってくれています!高学年の子は低学年の子のお世話をしてくれ、低学年の子は高学年のお姉さんと遊ぶのを楽しみにしている子もいます。習い事のない時は、思い思いの遊びをして楽しむ姿が見られます。自主的な遊びや、未来に繋がる創造的な遊びができるよう、環境を整えています。児童達にとって、自由にほっとする放課後の時間が持てているのかなと思います。」

また、保護者とのコミュニケーションも連絡ノートにて、質問や気になる点をやり取りしているように心がけているそうです。

「年に1回保護者会があります。お迎えに来られた保護者の方々と少しお話できる時には、おうちでの様子を伺ったり、学校・学童での様子をお伝えしたり、また時には保護者の方の悩みなどを聞いたりと、学校の成績面だけではなく、生活の面だとか様々な角度からのお話ができるよう心がけています。こういった放課後のプログラムはニーズが高いと聞きます。続けていくのはもちろん、保護者の方々の意見も伺いながら、取り入れつつ、変化することも必要だと思っています。一緒に時代に合わせて作り上げていく場になれば嬉しいです。」
と話してくださいました。

まとめ

昨今、増加している学童保育のニーズをキャッチし、先生の思いとともに、保護者からの意見も取り入れ、年々進化しているナザレトクラブ。希望者全員が登録するだけで利用でき、毎日利用しているスクールバスが安全に送迎をしてくれる制度があるということが、働く保護者にとっても、心強く安心して仕事に向かうことができるのではないかと、強く感じました。先生・保護者の思いが伝わっているからか、児童はとても人懐っこい子が多く、とても可愛らしい笑顔と、止まらないガールズトークは聞いていて飽きませんでした。取材時に茶道のプログラムを見学した時に、訪問した私たちにまでお茶をたて、おもてなしをしてくれました。"ゆりっ子"ならではの気遣いではないかなと微笑ましく思いました。
昨年より、学校の校庭の一部で田んぼを作り、お米作りができるように整地したそうで、田植えをした所の田んぼを見せてもらいました。『ゆりっこ米プロジェクト』として初年度にも関わらず、たくさんのお米が収穫できたそうです!今年も稲がたくさん育つように大切に栽培している所だそうです。とても楽しそうに田植えをする姿が学校の掲示板に貼り出されていました。今年もお米がたくさん稔るといいですね!

取材協力

百合学院小学校

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