国語教育で論理的思考力を育みながら、レベル別授業と体験的な学びで母国語のように英語を体得する教育の特色について、校長・佐川康博先生にお話を聞きました。

■ 啓明学園初等学校の「英語教育」

「本校の英語教育は、論理的思考力を重視し、英語を『自分の使いやすいツール』として育てていきます。その柱となるのが日本語です。ただ英語が使えるだけではなく、自分の思いをアウトプットできるように、論理的思考力をしっかりと育てていきます。母国語は、覚えてから使うのではなく、使って覚えていくものです。日本語と同じように、子ども目線で『聞きたい』『言いたい』『なんて言っているんだろう?』と興味を持つ内容を取り上げ、音声やリズムなどを大切にしたアプローチにより、子どもたちは主体的に英語を体得していきます」(佐川校長先生)

■ 基本情報

□授業時間数
1~6年生 3コマ/週(総合科 3コマ/週 を加えると、最大6コマ/週 + 体験プログラム 年間最大96コマ)
「週3コマは少ないように思うかもしれませんが、総合科や体験プログラムなど、座学以外の『動きのある学び』でも英語に触れていきます」(佐川校長先生)
 
□教員数  
ネイティブ教員数 2名
 
□英語の授業での1クラスの人数と教員数
全学年レベル別クラスによる授業(1クラス5~10名)
・英語スタンダードクラス (日本人教員1名)
・英語特進(特別進度)βクラス(ネイティブ教員1名)
・英語特進(特別進度)αクラス(ネイティブ教員1名)
英語αクラスは英語圏の学校と同レベル、英語βクラスは英語圏の学校と同レベルを目指すクラス。特進クラスは1年生からネイティブ教員によるオールイングリッシュ、スタンダードクラスは4年生から日本人教員によるオールイングリッシュで授業を行う。希望者は、入学後にクラスチェンジのテストを受けてスタンダードクラスから特進クラスに移ることも可能。
 
□使用する教科書や副教材
・英語スタンダードクラス:「English in Action」(ぼーぐなん社)、「WORD BOOK」(ぼーぐなん社)、「NHK語学シリーズ えいごリアン」、iPad、絵本など
・特進クラス:英語圏のカリキュラムをもとにした独自カリキュラム

■他教科との関連

□国語教育
「日本語という柱がしっかりしていないと、英語で思いをうまく伝えられるようにはなれません。本校の国語教育では、インプットとアウトプットの両方で、根拠・理由付け・主張の3点セットを意識するようにしています。主張があれば必ず根拠やその理由付けがあるので、それを分析することが大切です。さらに、難しい話を聞いたときに、これまでの経験などから『もしかしたらあれに近いかな?』と類推できると大きな力となります。生活経験の類推をプラスした4点セットで、バランスのよい論理的思考力を育みます」(佐川校長先生)
 
□総合科「Feel World!」(他、様々な第一線で活躍するゲストを迎えた授業等)
「「Feel World!」では、国際生の保護者をゲストスピーカーとして招き、それぞれの国の文化や歴史について子ども目線でお話ししていただきます。やさしい英語で話してくれるので、スタンダードクラスの児童でも十分理解できています。インターネットからは得られない、出会いやつながりのある学びは、一生忘れられない体験となるでしょう」(佐川校長先生)

■ 海外プログラム

□オーストラリア国際交流ツアー
実施時期:夏休み中(8~10日間)
対象:5~6年生(希望制)
定員:20名程度
滞在:ホームステイ(原則1家庭に2人)
訪問先:姉妹校TAS (Trinity Anglican School)
※ケアンズにある私立の名門校。幼小中高の一貫教育を行う学校の小学校を訪問する。
 
「TASに通っている子どもの家庭にホームステイします。私立の小学校に子どもを通わせている家庭なので、教育に対する考え方なども似ていて過ごしやすい環境です。4月には滞在先が決まっているので、ご家庭どうしで直接メール等のやりとりができます。事前に写真や動画を送り合ってから出発するので、保護者も子どもたちも安心です」(佐川校長先生)

■ 国内プログラム

□ブリティッシュ・ヒルズ国内留学体験学習(福島)
滞在期間:2泊3日
対象:4~5年生(全員)
実施時期:7月(1学期終了後)
「用意されたプログラムが終わった後に、本校教員によるオールイングリッシュの振返りを行っています。最終日にはお土産を買う前に簡単な予習を行うなど、振返りと予習を短時間でも行うことで、体験がより有意義なものになります」(佐川校長先生)
 
□TOKYO GLOBAL GATEWAY GREEN SPRINGS(立川)
対象:4~5年生(全員)
 
□オーストラリア姉妹校の児童と交流
実施時期:9月(5日間)※2024年度
「TASの児童が本校を訪問します。TASの先生や児童・保護者は、日本の文化に非常に興味を持っており、ホームステイの受け入れも毎年人気で抽選になるほどです」(佐川校長先生)

■ 検定試験への取り組み

「4年生以上は年1回、英検を受検することになっていますが、他の学年でもチャレンジしている児童はいます。2023年度には3年生が、準1級に合格しました。生活の中で英語が流暢に使えても、論理的思考力が育っていないと上級レベルには合格できません。例えば、3年生が合格した準1級のリーディングの問題には、「冬眠する熊が糖尿病にならない理由」の文章が英語で書かれていました。それを読み取って問いに答えるためには、ベースとなる論理的思考力が必要なのです」(佐川校長先生)

■ 系列校での英語教育

2025年度から、啓明学園中学校で「準国際英語 Accelerated Class」がスタート。独自カリキュラムに基づき、中学3年間で国際生と同レベルの英語力を身につけ、啓明学園高等学校の「国際英語クラス」に進学できる力を養う。

■ 今後の説明会等

□学校説明会
2025年5月20日(火)10:00~ 第1回学校説明会
2025年6月25日(水)10:00~ 第2回学校説明会
2025年7月24日(木)10:00~ 第3回学校説明会
2025年9月6日(土)10:00~ 第4回学校説明会
2025年9月30日(火)10:00~ 第5回学校説明会
 
□見学可能な行事
2025年5月31日(土) 運動会
2025年9月20日(土) 啓明祭
2025年11月29日(土) Learning Celebration Day !(L.C.D.)
※研究したことをプレゼンしたり、実験を見せるなど、全員がアウトプットする学習発表会。
2026年2月 スピーチコンテスト
※午前は、初等学校児童による英語プレゼンテーションと中学生による英語・外国語スピーチコンテスト。午後は、高校生による英語・外国語スピーチコンテスト。
2026年2月 卒業論文発表会(6年生)
※6年間の集大成として執筆した卒業論文を4分間にまとめて発表。

取材協力

啓明学園初等学校

〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15  地図

TEL:042-559-9101

FAX:042-559-9120

URL:https://www.keimei.ac.jp/

啓明学園初等学校