2026年度に開設するインターナショナルクラスの特色について、インターナショナルクラス設置準備室の久保敦先生とカレブ・ライナード先生にお話を聞きました。

■ サレジアン国際学園小学校(インターナショナルクラス)の「学習環境」

「インターナショナルクラスでは、英語で考え、学び合うことを重視しています。1年生から、クラス担任は英語ネイティブ教員です。教室には様々なデザインの椅子を用意して、子どもたちはその日の気分や学びに合わせて座る場所を選びます。全員に伝えることがあるときは、ラグマットが敷かれたエリアに子どもたちを集めます。このクラスで重要な役割を果たしているのが、クラスライブラリーです。様々なレベルのフィクションやノンフィクションの洋書は、個別学習とグループ学習の両方をサポートします。ベンチを置いたり、温かい光の照明を置くなど、安心できる雰囲気の中で自然に学び合いが行われる環境であることを大切にしています」(ライナード先生)

■ 基本情報

□英語授業時間数
1~2年生  5コマ/週 
3~6年生  7コマ/週
※英語の授業だけでなく、国語以外は英語で実施予定。
※時間割は7限まであるが、1コマ40分授業で月~金。
 
□使用する教材やカリキュラム 
GrapeSEED:母国語を習得する原則に基づき、“話せる英語”を身につけるカリキュラム。絵本や歌、フォニックスなどを通して、楽しみながら英語で話すことに慣れていく。GrapeSEEDは幼稚園の年中から始まるカリキュラムのため、英語力によりグループに分けて授業を実施。
 
COLLABORATIVE CLASSROOM™:教材として「Being a Reader™」(フォニックス・文章読解)、「Being a Writer™」(作文練習・文法)を使用。
英語力別の小人数グループに分かれて、自分で選んだ本を自主的に読み、考え、話し合い、書く力を伸ばすプログラム。文章のテーマは社会科や理科なども含めて多岐にわたり、教員のサポートにより文脈の中で文法を学びながら自立心も養う。
 
□英語ネイティブ教員数 
GrapeSEED担当:2名
担任:各クラス1名
※国語は英語ができる日本人教員が担当し、その他に英語ができる日本人スタッフが事務的なサポートを行う。
 
□インターナショナルクラスの人数
1クラス30名で2クラス

■ 教科横断や他教科との関連

「インターナショナルクラス独自の教科横断型STEAMプロジェクトとして、『iTime』を実施します。日本の『総合的な学習の時間』にあたる授業ですが、インターナショナルクラスでは1年生から行います。例えば、図工のスキルを活かして何かを作る場合、『問い』を立てることからスタート。『問い』について考えて、想像して制作する過程で試行錯誤していきますが、個々で完結するのではなく共有することが重要です。アウトプットは英語で発表という形だけでなく、作品展示や動画を編集してフィルムフェスティバルを行うなど、様々な形で共有する機会を作りたいと思っています。」(ライナード先生)

■ 国内プログラム(構想中)

□インターナショナルクラス独自の行事
スポーツデイ、ドラマデイ、ミュージックデイ、バースデイパーティなど。
※国内の国際色豊かな学校との合同開催も構想中。

■ 海外プログラム(構想中)

□親子留学
97カ国にある姉妹校のいずれかへの親子留学を構想中。日中は保護者とは別行動で学習に集中し、宿泊先では保護者と一緒に過ごすことで、安心感のある中で異文化体験が可能となる
 
□ホームステイ留学
1週間程度ホームステイを体験し、コミュニケーション能力を高め、自立心を育む。

■ 系列校での英語教育

「中高のインターナショナルクラスにはSG(スタンダードグループ)とAG(アドバンストグループ)があり、小学校のインターナショナルクラスで6年間学んだ児童はAGへの進学を目指してほしいと考えています。現在、AGへの進学には、CEFR B1(英検ニ級相当)の力が必要です。」(久保先生)
 
2026年1月から、サレジアン中高(高校インターナショナルコースAG)でDDP(Dual Diploma Program)がスタート。AG生は、日本の高校課程を学びながら、高1の3学期から西オーストラリア州の教育カリキュラム「WACE」を学ぶことで、日本の高校課程とオーストラリアの高校課程の両方を網羅する。日本と西オーストラリア州の高校卒業資格が同時に取得でき、高3の2学期にオーストラリアの大学進学共通テスト「ATAR」を受験することで、海外大学への進学がスムーズになる。

■ インターナショナルクラスの入学試験(2026年度)

□受験生の種別
・帰国生:海外に過去3年以内に1年以上滞在していた児童
・国際生:国内のインター保育園・幼稚園の園児、外国籍の園児、一般生で英語を学んでいる園児
・一般生:一般の保育園・幼稚園の園児
 
「インター保育園・幼稚園に通っていてその環境を継続したい国際生、あるいは日本の文化も学びたいという帰国生などは、環境にも慣れやすいので力を伸ばしていけると思います。英語を全く学んでいない一般生は、本校のような環境で英語を学びたいという気持ちを持っていることが大切です。系列中学のインターナショナルクラス(中1)では、AGとSG・本科の生徒がペアやグループになるバディシステムを導入しています。英語が得意なAG生と一緒に学ぶことで、SGや本科の生徒が大きく成長しています。小学校でも同様の成長が期待できますので、保護者の方もサポートをお願いします。」(久保先生)
 
□入学試験の種類
親子面接、ペーパーテスト、グループ活動
※帰国生と国際生には、親子面接とペーパーテストで英語力を確認。

■ 今後の説明会等

□学校説明会
・第2回 5月31日(土) 
星美クラス 説明会 9:00~9:50
インターナショナルクラス 説明会10:10~11:00
体験活動(対象:年長児)
※保護者への説明会と並行して年長児を対象とした体験活動を実施。

・第3回 9月13日(土) 
星美クラス 説明会 9:00~9:50
インターナショナルクラス 説明会10:10~11:00
入試体験(対象:年長児)

取材協力

サレジアン国際学園小学校
(2026年4月に星美学園小学校から校名変更)

〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14
地図

TEL:03-3906-0053(代表)

インターナショナルクラス設置準備室直通:080-2343-1621
インターナショナルクラス設置準備室 Email:primary@salesian,seibi,ac,jp

URL:https://www.el.seibi.ac.jp/international

星美学園小学校