中学受験にも対応している教育の特色について、校長・三須吉隆先生にお話を聞きました。

■ 聖徳大学附属小学校が考える「中学受験」

「本校では、しっかりと子ども自身が目標設定をすることが大切だと考えています。中学受験の場合は、まずどの学校を目指したいのかを考え、そこに向かうために何が必要か考えることです。そのために、4年生の後半から個人面談の中でも、子どもの個性を考えながら学校と保護者の両輪で、学校選びについて考えていきます。系列校の光英VERITASとのつながりもありますが、内部進学だけを勧めているわけではありません。児童の可能性に目を向け、個々に合った学校を選ぶことが大切です。子どもたちが向上心を持って取り組めるように、そしてより高いところを目指して成長できるように、実力テストの結果なども活用して教員たちがアドバイスやサポートをしていきます」(校長・三須吉隆先生)

■ 中学受験に挑戦する児童の割合

ほぼ100%
※光英VERITAS中学校に進学する場合も試験があり、他校との併願も可。

■ 中学受験へのバックアップ

□土曜日のコース別授業(4年3学期~6年2学期)
国語と算数は、毎週土曜日に4つのレベルに分かれて授業を実施。
 
□2泊3日の勉強合宿(4年2学期)
学年全員で成田のホテルに宿泊し、自学自習の姿勢を身につけて受験に向けた学習の仕方を学ぶ。
 
□実力テスト(模試)
4年生から実力テスト(育伸社)を実施。4年生は1月、5年生は5月・10月・1月、6年生は5月・9月・10月に行っている。範囲を決めて実施しているので、準備をしてテストに臨むことができる。志望校の判定は、学校選びに活用。
 
□光英VERITAS中学校による学力調査
6年生の5月と6月に実施。内部進学を希望する児童だけでなく、全員が受ける。
 
□個人面談
保護者を対象に、1~4年生は年1回、5年生は年2回、6年生は年3回実施。これ以外にも、保護者の希望があれば放課後に担任が対応している。
 
□理科は週4時間(4~6年生)
専科の教員が担当。実験や観察の時間を中心に、興味・関心を膨らませ、自ら疑問を解く力を養う授業を展開している。


■ お受験じょうほう編集部はココに注目!

●受験モードに意識を変える勉強合宿
受験を意識して応用問題まで取り組むことで、「これまでとは違う」という意識改革を目指す合宿です。2泊3日の間、子どもたちは勉強に取り組みますが、ずっと机に向かっているわけではありません。課題を決めてグループ学習にも取り組み、プレゼンの力を高めたり、刺激し合える3日間です。同校では、日頃の授業でもグループ学習やペア学習に取り組み、お互いの考えやよいところを認め合いながら学ぶ時間も大切にしています。人に教えることが理解につながり、受験の力にもつながっていくのです。
 
●土曜日のコース別授業でステップアップ
土曜日には、国語と算数のコース別授業を実施。受験に特化したコースや苦手分野の克服を目指すコースなど、4つのコースを児童が選択して受講します。4年生の3学期から受験勉強に取り組むコースは、大手進学塾の講師による特別授業です。普段の授業とは異なったスタイルで児童の意欲を高めながら、よりハイレベルに科目の習熟を図っていきます。同校は、進学する学校の特色が自分に合っているか知るためには、資料だけで判断するのでなく、実際に訪れてみることが大切だという考えです。土曜日に学校説明会などがある場合は、そちらへの参加をバックアップする体制も整っています。


■ プラスαの力

「本校では、ノート指導も重視しています。授業の振り返りをノートに書かせて、教員がチェックします。受験対策として行っているわけではありませんが、『書いて残す』を重ねることが受験にもつながっていることが見えてきました。記述問題などがしっかり書けたときなど、ノート指導があってよかったと実感して卒業する児童も多いです。また、本校の児童は週1時間の礼法教育により、立ち居振る舞いのマナーがしっかりと身についています。面接試験に自信を持って臨むことができた、という報告も多いです」(三須先生)

■ 進学先の一例(令和5年度)

□共学校
渋谷教育学園幕張中学校、市川中学校、東邦大学付属東邦中学校、芝浦工業大學柏中学校、麗澤中学校、千葉県立東葛飾中学校、江戸川学園取手中学校 など

□男子校
開成中学校、芝中学校、巣鴨中学校、早稲田中学校など

□女子校
国府台女子学院中学部、品川女子学院中等部、東京女学館中学校など

取材協力

聖徳大学附属小学校

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